太陽光の家の実測ノート
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太陽光+蓄電池は元が取れない?「やめとけ」は本当か、電気代12か月の実測で分けたら太陽光は年約7万円・蓄電池は年約6千円だった

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太陽光+蓄電池は元が取れない?「やめとけ」は本当か、電気代12か月の実測で分けたら太陽光は年約7万円・蓄電池は年約6千円だった

「太陽光+蓄電池は元が取れない」「やめとけ」は本当か。太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWhの中古戸建てで、実際に払った電気代12か月分(99,261円)とHEMSの実測を突き合わせ、太陽光と蓄電池の効果を分けて計算しました。結果は太陽光が年約7万円、蓄電池は年約6千円。元が取れる側と取れない側が、はっきり分かれました。

※本記事はプロモーション(広告)を含みます。

結論:太陽光は年約7万円、蓄電池は年約6千円でした

うちは築3年で買った中古の戸建てで、屋根に太陽光2.2kW、脱衣所に蓄電池6.5kWhが付いていました。4人家族です。

「太陽光と蓄電池で、実際いくら得しているのか」を、実際に払った電気代12か月分とHEMS(家の電気の出入りを記録するモニター)の数字で計算しました。

1年間の効果
太陽光 約7万円
蓄電池 約6千円
合計 約7.6万円

太陽光はしっかり効いています。一方で、蓄電池はほとんど得をしていませんでした。

「蓄電池 元は取れる」で検索すると、上位は蓄電池を販売・紹介する会社の記事が多く並びます。うちは蓄電池の販売会社ではないので、出た数字をそのまま書きます(記事の最後に見積もりの相談先を載せていますが、そのために数字を変えることはしていません)。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

計算する前は、蓄電池もそこそこ役に立ってると思ってた。分けてみたら、ほぼ太陽光のおかげだったよ。

「元が取れない」「やめとけ」は本当?うちの答え

「太陽光 蓄電池」と検索すると、「元が取れない」「やめたほうがいい」「やめとけ」という言葉が並びます。うちの実測で答えると、半分は本当で、半分は違います。

太陽光:元が取れる側

  • 年約7万円分、電気代を減らしてくれています
  • 元が取れるまでの年数は「設置にかかった費用 ÷ 年間の効果」が目安です。たとえば、仮に設置費が70万円なら、年7万円で約10年です(うちは中古の家に付いていたので、自分では払っていません)
  • 太陽光の大きさや電気の使い方で、年間の効果は家ごとに変わります

蓄電池:電気代だけなら、元が取れない側

  • 年約6千円です。仮に本体と工事で100万円かかるとすると、160年以上かかる計算です
  • ただし、売電の値段が下がると話が変わります。卒FIT後や、2025年10月以降に付けた家の5年目以降(売電8.3円)は、蓄電池の得が年約1.9万円まで上がる計算です(新しいFITの記事)
  • それでも、電気代だけで元を取るのは難しい。停電への備えなど、お金以外の理由がある人向けです

つまり、「やめとけ」は蓄電池を電気代の節約だけを目的に買う場合には、うちの数字でも当てはまります。太陽光のほうは、付いていてよかったと思っています。

使ったデータ

計算に使ったのは、次の2つだけです。

  1. 実際に払った電気代:2025年9月〜2026年8月にカードで払ったドコモでんきの請求12か月分。合計99,261円(契約はBasic・50A)
  2. HEMSの月別実績:2025年7月〜2026年6月の発電・売電・買電・消費・充電・放電

電気代の支払いは、使った月の約2か月後でした(使う→検針→請求→カードで支払い)。なので、2か月ずらして並べています。ずらすと、買った電気の量と支払額がきれいに連動しました。

使った月 買った電気 支払った月 支払額
2025年7月 194.9kWh 2025年9月 4,879円
2025年8月 215.4kWh 2025年10月 6,628円
2025年9月 165.8kWh 2025年11月 5,284円
2025年10月 159.9kWh 2025年12月 6,618円
2025年11月 266.3kWh 2026年1月 8,361円
2025年12月 398.9kWh 2026年2月 12,006円
2026年1月 453.3kWh 2026年3月 15,821円
2026年2月 403.2kWh 2026年4月 13,699円
2026年3月 322.7kWh 2026年5月 9,610円
2026年4月 199.2kWh 2026年6月 8,096円
2026年5月 93.6kWh 2026年7月 4,140円
2026年6月 121.8kWh 2026年8月 4,119円
合計 2,995kWh 99,261円

1kWhあたりにすると、実質33.1円で電気を買っていたことになります。基本料金、燃料費調整額、再エネ賦課金、国の電気料金の値引きまで全部含んだ数字です。

自宅のHEMSモニター:2025年12月の月別実績(発電168.1kWh・売電0.2kWh・買電398.9kWh・消費548.5kWh・充電74.6kWh・放電56.3kWh)
HEMSの月別画面(2025年12月)。この画面を12か月分使いました

同じ12か月のHEMSの合計はこうです。

項目 12か月の合計
発電 2,745.5kWh
家で使った電気(消費) 5,150.7kWh
買った電気(買電) 2,995.0kWh
売った電気(売電) 322.0kWh
蓄電池に入れた電気(充電) 1,155.1kWh
蓄電池から出した電気(放電) 887.6kWh

3つの家で比べてみる

「太陽光も蓄電池もない家」「太陽光だけの家」「太陽光と蓄電池の家(うち)」の3つで、同じ12か月の電気代を比べました。うち以外の2つは推定です(計算方法は後ろに書きます)。

電気代 売電収入 差し引きの負担
何もない家(推定) 約16.9万円 なし 約16.9万円
太陽光だけの家(推定) 約12.7万円 約2.8万円 約9.9万円
太陽光+蓄電池(うちの実際) 99,261円 約6千円 約9.3万円
  • 何もない家 → 太陽光だけの家:約7万円の差。これが太陽光の効果です
  • 太陽光だけの家 → うち:約6千円の差。これが蓄電池の効果です

太陽光だけの家は、昼に余った電気を全部売ります。うちは売らずに蓄電池に入れて、夜に使っています。電気代はうちのほうが3万円近く安いのに、差し引きではほとんど変わらないのはこのためです。

なぜ蓄電池は年約6千円なのか

蓄電池の効果は、次の引き算で決まります。

  • 夜に蓄電池から使った電気:887.6kWh → 買わずに済んだ電気代 約2.8万円
  • そのぶん昼に売れなかった電気:1,155.1kWh × 売電単価19円 → 約2.2万円

差し引き、約6千円です。

小さくなる理由は2つあります。

1. 入れた電気の約23%が消えている 1,155.1kWh入れて、出てきたのは887.6kWh。1年で267.5kWhが充電と放電のあいだに減っています(出てきた割合は76.8%)。売っていれば19円になった電気です。

2. 売電単価19円と、買う単価の差が小さい 蓄電池は「19円で売れる電気を、買うと約30円する時間に回す」道具です。その差は1kWhあたり10円ちょっと。そこから上の23%が消えるので、ほとんど残りません。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

蓄電池が「電気代を下げている」のは本当。でも「売電を減らしている」ぶんを引くと、手元にはほとんど残らない。電気代の明細だけ見てると気づけなかった。

季節で見ると:冬は太陽光の効果も小さい

月ごとに「何もない家(推定)」と比べると、季節で大きく違いました。

使った月 うちの電気代(推定の月割り) 何もない家(推定) うちの負担
2026年5月 約3,700円 約9,400円 約4割
2025年8月 約7,000円 約14,400円 約5割
2026年1月 約13,900円 約19,500円 約7割
2025年12月 約13,600円 約18,800円 約7割

春と夏は電気代が半分以下になりますが、冬は3割減くらいです。冬は発電が少なく、暖房で使う電気が増えるためです。1年の電気代の4割以上は、冬(12〜2月に使った分)に集中していました。

電力会社を市場連動型のLooopでんきに変えたらどうなるかも、同じ12か月のデータで試算しました。結果は太陽光+蓄電池の家がLooopに変えたら年約1万円高かったです。

新しく買うか、付いてきた設備を使い続けるか

この数字から言えるのは、判断を2つに分けたほうがいい、ということです。

これから新しく蓄電池を買う場合 うちの使い方では、電気代だけで元を取るのは難しいです。仮に本体と工事で100万円かかるとすると、年約6千円では160年以上かかります。価格は容量や補助金で大きく変わるので、検討するなら見積もりと補助金を確認してからにしてください。停電のときに電気が使える安心は、お金とは別の価値です(うちも台風の前に満充電にして備えました)。

中古の家に付いてきた設備の場合(うちの場合)

  • 太陽光:年約7万円の効果があるので、そのまま使います
  • 蓄電池:使えるうちは使います。ただ、壊れたときに電気代のためだけに買い直すことは、今の数字ではしないつもりです

なお、売電の単価19円は、設置から10年のFIT期間中の値段です。期間が終わると売電の単価が大きく下がるので、「売らずに貯めて使う」蓄電池の価値は上がります。その計算は卒FIT後の蓄電池の記事に書いています。

それでも太陽光や蓄電池を検討する方は、電気代の節約だけで考えず、停電への備えや売電の値段の変化も含めて、見積もりで条件を確かめてください。

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我が家は中古住宅に付いていた設備を引き継いだので、見積もりは取っていません。ここからは、これから検討する方向けの相談先です。

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※2026年9月26日時点の情報です。新しいキャンペーンなどは、リンク先で確認してください。東京ガスの対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の持ち家戸建て(1981年以降に着工・島しょ部を除く)で、設置できるかは相談で確認されます。導入には機器代と工事費がかかります。電気代がどれだけ下がるかは、設備の容量や電気の使い方によって家ごとに違います。補助金は、条件を満たした場合に受け取れるものです。

計算方法と、この数字の限界

推定の出し方

  • 月ごとの電気代を、東京電力の従量電灯Bと同じ段階の単価に、再エネ賦課金(3.98円/kWh。2026年5・6月分も同じ単価で計算)を足し、国の値引き(2025年7〜9月、2026年1〜3月)を引いて計算しました
  • その計算を、実際の支払い12か月の合計(99,261円)に合うように全体を0.786倍して補正しました。燃料費調整額やポイントの影響を、比例とみなした近似です
  • 太陽光だけの家:蓄電池から出した887.6kWhを買い、蓄電池に入れた1,155.1kWhを売った、として計算
  • 何もない家:家で使った5,150.7kWhを全部買った、として計算

限界

  • 1年分のデータです。天気や使い方で年ごとに変わります
  • 蓄電池は、ふだん太陽光の電気だけを貯める設定(グリーンモード)で使っています。台風のときに1回だけ電力会社の電気で充電しましたが、計算では区別していません
  • 売電収入は、HEMSの売電量×19円で計算しています。実際の振込額は、売電収入の記事で公開しています(2025年8月〜2026年7月で6,061円)
  • 数字は「約」をつけて読んでください。細かい円単位の精度はありません

よくある質問

Q. 太陽光+蓄電池は元が取れますか?

A. 我が家の実測(電気代12か月の実額とHEMSの記録)では、電気代を減らした効果は太陽光が年約7万円、蓄電池が年約6千円でした。太陽光は元が取れる側、蓄電池は電気代だけで見ると元を取るのが難しい側に分かれました。

Q. 「太陽光+蓄電池はやめとけ」は本当ですか?

A. 半分は本当です。蓄電池は電気代の節約だけでは元を取りにくいのは、我が家の数字でも同じでした。ただ、太陽光そのものは電気代をしっかり減らしています。蓄電池は、停電への備えや卒FIT後など、お金以外の理由も含めて考えるのがおすすめです。

Q. 蓄電池の効果が小さいのはなぜですか?

A. 主な理由は2つです。蓄電池はためて出すまでに電気の2割ほどを失うこと(我が家の5年分の記録で、出せた量は充電した量の77%)と、FIT中は売電単価が高く、売るのとためて使うのとで差が小さいことです。

Q. 売電単価が下がったら、蓄電池の効果は変わりますか?

A. 大きくなります。卒FIT後に売電単価が8.5円まで下がると、ためて使う得が増えます。我が家の試算では、年約1.9万円になる計算でした。


まとめ

  • 実際の電気代12か月分(99,261円)とHEMSで分けると、太陽光は年約7万円、蓄電池は年約6千円
  • 蓄電池が小さいのは、入れた電気の約23%が消えることと、売電19円と買う単価の差が小さいため
  • 新しく蓄電池を買うなら、電気代だけで元を取るのは難しい。付いてきた設備なら、使えるうちは使う
  • 卒FIT後や、新しいFITの5年目以降は蓄電池の価値が上がる
  • 「やめとけ」は、蓄電池を電気代の節約だけで買う場合には当てはまる。太陽光は元が取れる側

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てつや

この記事を書いた人:てつや40歳会社員・妻と子ども2人

  • 🏠 築3年で買った中古戸建て(2020年築)×太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh|5年分のHEMS実データを公開中
  • 📚 Kindle『築3年の中古戸建て2,750万購入記』著者
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