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卒FIT後の蓄電池後付けは得?5年分の実測データで正直に検証【1日2.4kWh・往復効率77%】

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卒FIT後の蓄電池後付けは得?5年分の実測データで正直に検証【1日2.4kWh・往復効率77%】

卒FIT後に蓄電池を後付けすべきか、6.5kWh蓄電池の5年分の実測(1日平均放電2.4kWh・往復効率77%)と実際の電気代の単価33円で計算。ロスまで引くと、蓄電池の得はFIT中の年約7千円から卒FIT後は年約1.9万円へ2.5倍以上に。それでも補助金なしの回収は50年以上という、業者のシミュレーションに出てこない正直な数字です。

※本記事はプロモーション(広告)を含みます。

結論:経済メリット「だけ」で買うと後悔します。でも条件が揃えばアリ

先に結論を言います。

卒FIT後の蓄電池後付けは、「売電単価の下落幅 × 蓄電池が実際に働く量」で決まります。 そして業者のシミュレーションに出てくる「蓄電池が働く量」は、たいてい実際より多めです。

私は6.5kWhの家庭用蓄電池がついた中古住宅に住んで、HEMS(電力モニター)で5年分の実測データを取り続けてきました。この記事では、蓄電池が実際に1日どれだけ働くのかという実測値を全部出した上で、卒FIT後の後付けが得かどうかを正直に計算します。

  • 蓄電池を検討中で「実際のところどうなの」が知りたい方
  • 業者のシミュレーションが信用できるか確かめたい方

はこのまま読み進めてください。

蓄電池の後付けを考えている方へ:同じ容量でも、業者によって数十万円変わることがあります。相場を知るための無料の相談先を記事の後半にまとめています。

我が家の前提条件

項目 内容
設備 長州産業 太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh(CB-HYB04A)
入手経緯 前住人が設置した設備を中古住宅ごと引き継ぎ
運用期間 2021年5月〜現在(5年超)
家族構成 4人家族(夫婦+子ども2人)
データ HEMSの発電・売電・買電・充放電を5年分記録

※我が家自体はFIT期間中(売電単価19円/kWh)で、卒FITは2031年ごろの予定です。「卒FITした本人の体験記」ではなく、5年分の蓄電池の実働データを持っている立場から、卒FIT後の後付けの損得を検証する記事です。ここは正直に書いておきます。

卒FITで何が変わるか:売電単価が半分以下になる

FIT(固定価格買取制度)の10年間が終わると、売電単価は大きく下がります。

  • FIT期間中:おおむね16〜48円/kWh(設置年度による)
  • 卒FIT後:東京電力エリアで8.5円/kWh(東京電力エナジーパートナー「再エネ買取標準プラン」・税込。公式ページで確認)

一方で、電力会社から買う電気は1kWhあたり30円台。つまり卒FIT後は、

「8.5円でしか売れない電気を、30円台で買い戻している」

という状態になります。この差額を埋めるのが蓄電池の役割です。昼の余った電気をためて夜に使えば、単純に引き算すると1kWhあたり約25円の得。ただしこれは、ためるときに消える電気(ロス)を無視した数字です。

問題は、蓄電池が実際にどれだけ働くかです。

【5年実測】蓄電池6.5kWhが実際に働いた量

我が家のHEMSの5年累計データです。

項目 5年累計の実測値
蓄電池への充電 5,954kWh
蓄電池からの放電 4,596kWh
往復効率(放電÷充電) 77.2%
1日あたりの平均放電量 約2.4kWh

ここから言える、カタログに書いていない現実が3つあります。

① 6.5kWhの蓄電池でも、実際に使えるのは約5kWh

定格容量6.5kWhと書いてあっても、劣化防止のための残量確保や変換ロスがあるので、実際に使える量(実効容量)は約5kWhです。

うちの場合は、停電に備えて残量20%を残す設定にしているので、ふだん使えるのは最大でも6.5kWhの80%(約5.2kWh)です。

② 充電した電気の23%は消えている

往復効率77%ということは、10kWh充電しても、取り出せるのは7.7kWh。この変換ロスは業者のシミュレーションでは省かれていることが多いですが、収支計算に確実に効いてきます。

③ 1日フル稼働はしない。平均は2.4kWh/日

「6.5kWhの蓄電池なら毎日6.5kWh分働く」わけではありません。雨の日や冬の曇天続きは充電する電気そのものがないからです。我が家の5年平均は1日2.4kWh。太陽光2.2kWと小さめの構成であることを差し引いても、シミュレーションの数字より現実は控えめだと思っておいた方が安全です。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

往復効率77%も1日2.4kWhも、業者のシミュレーションには載ってなかった数字。5年分のHEMSを眺めて初めて「あ、こんなもんなのか」と気づいたよ。

卒FIT後に後付けしたら、年間いくら得か【正直な計算】

実測値をそのまま使って計算します。

ここで往復効率77%が効いてきます。蓄電池から1kWh出すには、約1.3kWh(1kWh÷0.77)をためる必要があります。 その1.3kWhは、ためなければ売れていた電気です。

蓄電池から1kWh出すのにためる電気:1 ÷ 0.77 ≒ 1.3kWh
その1.3kWhを卒FIT後に売っていたら:1.3kWh × 8.5円 ≒ 11円
蓄電池の1kWhで買わずに済む額:33円(我が家の実際の単価)
→ 蓄電池が1kWh出すごとの得:33円 − 11円 ≒ 約22円

年間メリット = 2.4kWh × 365日 × 22円 ≒ 約1.9万円/年

「33円」は、我が家が12か月で実際に払った電気代(99,261円)を、買った電気(2,995kWh)で割った値です。基本料金も含んでいるので、蓄電池で減らせる分としては少し控えめな数字です。

FIT中と卒FIT後で、蓄電池の価値はこれだけ変わる

同じ計算を、今の売電単価(FIT中の19円)でもやってみます。

FIT中(売電19円) 卒FIT後(売電8.5円)
ためた分を売っていたら(1.3kWh分) 約24.7円 約11円
蓄電池が1kWh出すごとの得 約8円 約22円
年間メリット(1日2.4kWh) 約7千円 約1.9万円

FIT中の約7千円は、実際の電気代12か月から計算した蓄電池の効果(年約6千円)とほぼ一致します。別々の方法で出した数字が合うので、計算の筋は合っていると考えています。

卒FITで、蓄電池の価値は2.5倍以上になります。 売電が安くなるほど、「売らずにためて使う」ほうが得になるからです。

なお、2025年10月以降に太陽光を付けた家は、5年目から売電が8.3円に下がる新しい制度になっています。10年待たずに、この表の「卒FIT後」と同じ状態になります。詳しくは 2025年10月以降に太陽光を付けた家は、5年目から売電8.3円 にまとめています。

蓄電池の後付け費用の相場は、5〜7kWhクラスで工事費込み80〜130万円です。

つまり、補助金なしで100万円の蓄電池を入れたら、単純計算で回収に50年以上かかります。 これが実測ベースの正直な数字です。業者のパンフレットにはまず載っていません。

それでも「アリ」になる3つの条件

じゃあ買うだけ損なのかというと、そうでもありません。以下の条件が揃うほど、話は現実的になります。

  1. 補助金で初期費用を圧縮できる:国・都道府県・市区町村の3階層で、合計数十万円規模になるケースがあります(詳しくは補助金まとめ記事へ)。初期費用が半分になれば回収期間も半分です
  2. 太陽光の容量が大きい:我が家は2.2kWと小さいので充電が追いつかない日が多いですが、4〜5kW以上あれば蓄電池の稼働量は上がります
  3. 停電対策としての価値を金額に含めて考えられる:台風のたびに「電気がある安心」を買っていると考えられる人。我が家は台風接近時に蓄電池を強制満充電にして備えたことがありますが、この安心感は数字にできない価値でした

逆に言うと、補助金を使わず・太陽光が小さく・停電対策に興味がない人は、卒FITでも慌てて買う必要はないというのが5年データを見てきた私の結論です。

てつや

てつや(アラフォーリーマン)

卒FITで価値は2.5倍以上になるのに、それでも回収50年。正直ショックな数字だと思う。でも知らずに買うより100倍マシ。補助金と相見積もりで前提はガラッと変わるから、そこだけは手を抜かないでほしい。

後付けするなら:進め方は「相場を知る→補助金を確認→相見積もり」

蓄電池は同じ製品でも業者によって数十万円の価格差が出ます。1社の営業トークだけで決めるのが一番危険です。

  1. 一括見積もりで相場を把握する(無料。ここで「うちの条件だと何kWh・いくらか」の基準値ができます)
  2. 自治体の補助金を確認する(施工業者が申請サポートしてくれるかも確認)
  3. 3社以上の見積もりを並べて、価格・保証・施工実績で比較する

🔋 蓄電池の後付けを相談するなら(無料)

我が家は中古住宅に付いていた設備を引き継いだので、見積もりは取っていません。ここからは、これから検討する方向けの相談先です。

関東で直接相談する(東京ガス)

関東1都6県の持ち家戸建ての方:相談・見積もりは無料。蓄電池だけの相談や、補助金の申請サポートもあります。 「まだ導入するか決まっていない状態でも相談してよい」と公式サイトに書かれています。相談=契約ではないので、まず自分の家の条件で話を聞いておく、という使い方で大丈夫です。

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蓄電池の見積もりを比べる(タイナビ蓄電池)

ほかの地域の方・複数社の価格を比べたい方:全国対応。無料で複数の業者の見積もりを比べられます。 見積もり=契約ではありません。僕なら1社だけで決めず、まず自分の家でいくらになるかの比較材料を持ちます。しつこい営業をした業者には、運営が警告・掲載解除をする仕組み(ペナルティ制度)があります。

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※2026年9月25日時点の情報です。新しいキャンペーンなどは、リンク先で確認してください。東京ガスの対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の持ち家戸建て(1981年以降に着工・島しょ部を除く)で、設置できるかは相談で確認されます。導入には機器代と工事費がかかります。電気代がどれだけ下がるかは、設備の容量や電気の使い方によって家ごとに違います。補助金は、条件を満たした場合に受け取れるものです。

何kWhを選ぶべきか

我が家の実測では、6.5kWhの蓄電池から出る電気は1日平均2.4kWhで、容量の半分も使っていません。太陽光が2.2kWと小さく、ためる電気が足りないからです。我が家の4人家族は1日約14kWh(2025年の実測)を使うので、太陽光が大きい家で夜間までしっかりカバーしたいなら8〜10kWhが目安、というのが5年分のデータを見た実感です。

容量選びの詳しい実測レポートは別記事にまとめています:

まとめ:数字は正直に、判断は冷静に

  • 卒FIT後は「売電8.5円 vs 買電30円台」になり、自家消費シフトが正解になる
  • ただし蓄電池の実働は1日平均2.4kWh・往復効率77%(5年実測)。シミュレーションより控えめに見積もるべき
  • ロスまで引いた実測ベースの年間メリットは、卒FIT後で約1.9万円(FIT中の約2.5倍以上)。それでも補助金なしでの購入は回収が長すぎる
  • 補助金+相見積もりで初期費用を下げられるなら、停電対策の価値も含めて「アリ」

蓄電池は「買うか買わないか」より「いくらで買うか」で損得が決まる設備です。検討するなら、まず相場と補助金の確認から始めてください。


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てつや

この記事を書いた人:てつや40歳会社員・妻と子ども2人

  • 🏠 築3年で買った中古戸建て(2020年築)×太陽光2.2kW+蓄電池6.5kWh|5年分のHEMS実データを公開中
  • 📚 Kindle『築3年の中古戸建て2,750万購入記』著者
詳しいプロフィールを見る →

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